先祖供養は大事、一番重要、これが出来ていないから、
災いが続く、幸せになれない。
こういうことを言う人は多いです。
先祖が子孫に罰を当てる。
先祖が浮かばれずに苦しんでいる。
こういうことを言われるスピリチュアリストもおられますね。
先祖を癒すとか、先祖のカルマを取るという、凄い方も。
先祖供養をしていないと、子孫は不幸になるの?
家系は滅びるの?
実は、先祖供養って考え方は日本だけなのです。
キリスト教では、死んだ人の魂は、神の元に帰るという教えです。
イスラム教では、魂は一度は肉体から離れるが、この世の終末の日
に神の審判と救済を受けるため、再度生前の肉体と結び付いて復活する
という教えで、火葬しません。
ヒンズー教では、肉体はほろんでも、魂は再生し、生まれ変わる。
死体は火葬し川に流しています。
じゃあ、日本以外の国は、悪霊と化したご先祖の霊だらけなの?
家系は廃れ、滅んでいくの?
これじゃあ、国ごとなくなりそうです。
日本は紀元前660年から存続する、世界一歴史の古い国だという
ことは、ここでは忘れておきましょう。
先祖供養って、これは宗教上の死生観の一つにすぎないです。
しかも、これは日本の仏教だけのものです。
それに、子孫を不幸にするご先祖なんていませんよ。
子供、孫、ひ孫、、、、 みんなご先祖にとって、可愛い子孫です。
中には、死んだあと天国に行かず、この世をさ迷い続ける魂もありますが、
子孫を不幸にしませんよ。
ご先祖を敬う気持ちは大切ですが、必死になって墓参りや仏壇を
拝むことはないでしょう。好きならやっていても構わないですが。
どうして?
墓にも、仏壇にも、ご先祖の霊はいつまでもいませんから。
私はお盆やお彼岸に、自分のご先祖に尋ねます。
墓参りに行った方がいい?
来いと言われたのは、ほんの数回だけでした。
先祖供養を熱心にしていたのに、地獄に行った方もおられるのですよ。
それと、人のご先祖を悪霊呼ばわりしたり、
先祖の魂を癒すとか、カルマの解消なんて言わないでね。
あまりにも失礼ですよ。